甲府の要害山、大蔵経寺山でイノシシと遭遇して焦った話し


2015年11月、1泊2日で甲府の要害山から大蔵経寺山を通って石和温泉へ下りるルートの子供との登山にて、イノシシと遭遇して焦った話し。

登山の目的は以下のようなもの。

  • 息子(6歳)とどこかに遊びに行きたい。(息子とは登山を春か秋の山で、結構やっている。)
  • 息子は、木の実とかを探したい。
  • どうせ登るならある程度の道程が組めて、人が多くないところがよい。(結果、登山開始から下山するまで誰にも遭わなかった。)

1日目

1日目は雨っぽかったのもあり、東京から甲府へ電車で移動し、甲府城や公園での遊びをして旅館で泊まり。
組合の補助を使って朝食付き一人700円だった。

甲府城でお弁当
甲府城でお弁当
甲府城
甲府城
 

2日目(序盤)

登山ルートは以下の通り。

甲府駅の北側から武田神社を経由し、積翠寺温泉から要害山へ入る。

その後は鬼山などいくつかの山を経由し、大蔵経寺山から下山し、石和温泉駅で電車に乗って東京に帰るというルート。

大人の足で5.5時間ほどのルート。

息子は健脚なので6~7時間をみていた。

登山開始が9時なので16時くらいに下山できる予定だった。

甲府の要害山、大蔵経寺山のルート
甲府の要害山、大蔵経寺山のルート

要害山は大して高くもなく、ひとけがあまりない山で、栗やクルミが沢山採れたり、沢蟹を見つけたりして楽しかった。
序盤は・・・

ちなみに息子はペットボトルを利用したお手製の木の実収集器を作って持ってきていた。

息子お手製の木の実収集器
息子お手製の木の実収集器

2日目(中盤)

この山はあまり登山者がいないのもあり、マイナーで、登山道なのか否かがあまりはっきりしない。

目印は数十m~数百m間隔で付けられている、木に結わえてあるピンクのリボンである。

鬼山への途中でリボンを見失い、かなり傾斜が急な斜面を無理矢理登ることに。

途中で危険を感じ、息子が斜面を滑り落ちないようにザイルとハーネスを使い、お互いを括り付けて登る。

念のため持ってきてよかった。

登り切った頃には二人ともヘトヘトに。頂上で30分ほど昼食休憩。このとき、13:30頃。

要害山周辺地図
要害山周辺地図

登ってきた斜面というのはこんな感じ。

角度がわかりにくいけど結構急な斜面です(要害山)
角度がわかりにくいけど結構急な斜面です(要害山)

2日目(終盤)

4つほど山を経由し、最後の大蔵経寺山を越えた。

あとは石和温泉駅へ下りるだけである。

この時、16:30~17:00くらいとなってしまい、急速に暗くなる時間が近づいているため、息子には言わないが父は密かに焦る。

しかしあとは下りるだけのため、平気だろうとたかをくくりながら歩を早める。

この頃、活動を始めた鹿を見る。

大蔵経寺山あたりで暗くなり始めてしまった
大蔵経寺山あたりで暗くなり始めてしまった

続いていた登山道を表す、目印であるピンクのテープがどこにも見当たらない。

既に真っ暗に近く、ルートの延長線上の急斜面を下りるしか選択肢がない。道を戻るには数時間かかる。

息子と手を繋ぎながら、暗闇も相まり危険な急斜面をライトで照らしながら一歩一歩下りる。

動物の活動時間帯であることから不安を感じライトで周囲を確認しながら下りる。

使っているライトは最強と謳われるSURE FIREのLED E2D。

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ライトに照らされて光る二つの目との距離を確認しながら下りる。

1時間ほどかけて下りた結果、その先は崖と思われた。

更に、低く大きな唸り声をあげて至近からイノシシが突如現れ、遠ざかる。

熊もいるかも知れない。

とにかく息子を守ることだけが最優先された。

ヒグマ撃退スプレーを取り出し、ライトで警戒しながらこれからの移動先を思案する。

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GPSと地図から、同じ高さを水平に200mほど移動し、100mほど降下したところに道があるため、そこを目指す。

100m降下が崖などで阻害されないことを願いつつ目指す。

既に周囲の草は息子の背丈を超えるほどの高さが続いており、暗く、道でもなんでもなく、倒木にも阻まれながら、道無き道を進む。

水平に200m移動が完了し、あとは100m降下するだけ。

途中から、平坦な道が、ライトで照らすかなり先に確認できた。この時点でかなり安心した。

人工の道に出た。

そこから30分ほど進み、登山道入口に到達する。完全に安心した。

疲れがどっとでる。

足が少しずつしか進まない。

しかし息子は走ったりして元気だ。

重いザックを背負った大人より、軽い荷物の6歳のほうが持久力があるのかも知れない。

これからは大したことのない山でもツェルト、マット、シュラフ、ランタンは持っていこう・・・

ちなみにこの経験、大変だったというよりドキドキ感がおもしろかったというように毎日思い出してしまう。

息子の当日の感想は、これからはスタートからゴールまでの道が明らかな登山しかいかないとのことだったが、

数ヶ月後にもう一度聞いたら、今までの登山でこれが一番おもしろかったとのこと。

確かに自分もそう思った。

大蔵経寺山の獣避けの扉を超えたところ。
大蔵経寺山の獣避けの扉を超えたところ。

それでは。


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